サウナ行ったら降ってきた話

風呂が好きだ。

旅行に行くときは観光より宿とお風呂でゆっくりしたい。

お宿の温泉も好きだし昔ながらの銭湯も落ち着く。雀魂をやりながら浸かる家風呂も悪くない。

大人になってからサウナと水風呂の良さにも気づき、お風呂の楽しみ方がさらに増えた。

お風呂大好き。お風呂サイコー。

先日の蒸し暑い日、久しぶりに銭湯に足を運んだ。

夕方なのにまだまだ暑く、歩いていると汗がにじんできた。

風がほとんどない。

やっと銭湯にたどり着いて扉を開ける。

体中に涼しい風をうけた瞬間は生き返る思いだった。

服を脱ぎ、お風呂セットを持って浴場へ。

頭からお湯をかぶる。

頭から体をごしごし洗う。

洗い終わったら湯舟に浸かる。

お湯は熱め。すぐ暑くなって上がった。

体の水気をふいてサウナへ。

上段と下段にわかれている。

下段にマットを敷いて腰かけた。

じっとしたいのだが体勢が決まらない。

三角座りをしたり、胡坐をかいてみたり、壁にもたれてみたりした。

結局、背筋を伸ばして床に足を付けてちゃんと座った。

サウナ中だけでも姿勢をよくしたい。

テレビからはイッテQが流れている。

何分入っていたかわからないが、汗が出てきてから結構経った。

わたしは外へ出た。

水風呂の水を桶ですくって足にかけ、つぎに肩にかける。

顔を洗って全身を水風呂の中に入れる。

足がしびれる冷たさ。

これまたすぐ出る。

外気浴する場所はないので隅の方に椅子を置いて腰かける。

脱力。

端から見たらたぶんこんな感じ。

おじさんってサウナ好きですよね(偏見)

公共の場で合法的にこんな気持ちよくなれるんだから人気だわなそりゃ。

いやおじさんの話はいい。

この何もしないをする贅沢な時間。

このすっきりとした思考でなにかひらめきたい。

途中になっていた自分の価値観についてもう一度考えた。

わたしの大事にしたいことはなんだろうか。

、、、、、、、、

人目を気にせずに生きたい。

人に何と言われようと、その時に自分のやりたいことをやりたい。

何にも誰にも縛られない生き方がしたい。

自由、だとなんかイメージとすこしだけずれる。

そうだ。

気の向くままに生きたい。

突如降ってきたしっくりくる言葉にわたしはジョーの格好のままにやりと笑った。

そうだ。

わたしは気ままに生きたいんだ。

みんなだって、好きに生きたらいい。

誰の生き方もとやかく言わない。

だからわたしのこともどうかほっといてほしい。

みんな好きに生きよう。

疲れてしまった。

人のあれこれに興味がある人があまりに多い。

みんなが好きに生きたら、きっともうすこし生きやすいのに。

わたしは自分の価値観を手に入れた。

とりあえずわたしはもう1セットするべくサウナへ向かった。

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