開き直るタイプのポンコツ

わたしは一年目のシステムエンジニアだ。

未経験からITに転職し、
ポンコツぶりを余すことなく発揮しながら働いている。

働き始めてからシステム開発は自分には難しい、と気づき、
場違いな気がすると思い続けているが
周りの人たちに大いに助けられてながらなんとかやっている。

少し前のはなし。
今もまだまだ未熟だが、
入りたてで右も左もわからなかった時の話だ。

わたしの働いているところでは主にデータベースを扱うシステムを管理している。

毎月複数の案件のリリースがあり、
全体のシステムに問題ないかを確認するテストを毎月行なっている。

どうやって問題ないかを確認するかというと、先月のテストの結果と比較して差分のでているデータを確認する。
それが今月リリース案件のシステム改修による差分であり、その差分が想定内であればOK。

そのテストが今月は超大変らしい。
らしい、というのはわたしはそのテストに関わったことがないのだ。
どう大変かというと、
今月リリースの案件の改修により、
膨大な数の差分が出てしまっているそうだ。
量が膨大すぎて、確認が追いついていないらしい。

差分の確認の人手が足りない、手伝ってくれと全員宛に連絡が来ている。

先ほども書いたとおり、わたしはその作業をやったことがなかった。

だがこのままでは今月のリリース日に間に合わない、こっちの作業を優先してくれ、という悲痛な内容の手伝い要請が何回か来ていた。

時間はもう直ぐ定時だ。

何か力になりたい。
わたしにも手伝える内容だろうか。

人手がたりないのがなんの確認をする作業なのかも知らなかった。

なので
「みんなが何を必死にやっているのかがわからない、自分にお手伝いできることはあるか」という旨をそのままリーダーに伝えた。

チャットで返事が来た。
みんなが必死こいてやっていること、確認する内容を教えてくれた。

その内容をひとしきり眺めて思った。

全然意味がわからん。

追加で、結構大変なので難しいと思う、とのこと。

わたしもそう思う。

今の自分にできることはないのか。。
わたしがもっとシステムのことを理解できていれば手伝えたかもしれないのに、、
不甲斐なし。

しばらく画面と睨めっこし、
わたしは返信した。

「能力不足でお力になれそうにないので退勤します。」

送信する前こんな情けない文章があるのかと笑った。

だがしかし事実なのでどうしようもない。
わたしはパソコンを閉じた。

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